「クックパッド」は何故こんなにも凋落したのか 栄華を極めた2016年以降、業績は右肩下がり

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もちろん、ユーザー主体でないからと言って、うまくクオリティーコントロールができているとは限らない。

Tasty Japanは先日、誤情報を掲載したとして、相次いで謝罪・削除を行った。1つは、箱状にしたクッキングシートをフライパン上に置くことで、「少ない油で揚げ物ができる」といった情報。もう1つは、油を入れたポリ袋をレンジ調理するといった内容で、いずれも安全面からの危険性が指摘されていた。

とはいえ一般ユーザーによる「書き込み」よりも、レシピサイトがそれなりの予算や人手をかけて作った「コンテンツ」のほうに、より価値を感じる人も多いだろう。

・料理系YouTuberの台頭

そして、さらなるお墨付きを求めた先に、ネットユーザーが行き着いたのが、料理系YouTuberではないか。

例を挙げると、魚介類に強い「きまぐれクック」かねこさん(YouTube登録者633万人、以下6月上旬時点のメインチャンネル)や、酒飲み向けの料理に定評のある「バズレシピ」リュウジさん(389万人)、筋肉アピールを欠かさない「だれウマ」さん(115万人)、淡々と調理する「くまの限界食堂」さん(105万人)……と挙げればキリがないが、あなたもYouTubeのオススメ動画として見かけたことがあるだろう。

YouTuberのビジネスモデル

YouTuberのビジネスモデルは、分散型メディアのそれとは若干異なる。調味料メーカーなどから、広告費や食材の提供を受ける「企業案件」は同じなのだが、プラットフォーム(YouTube)からの収益も見込めるのだ。再生中に挿入される広告に加え、有料ファンクラブ(メンバーシップ)の機能も用意されている。

人気料理系YouTuberの特徴は、レシピの完成度はもちろん、動画単体がエンタメとして楽しめるところにある。話術なのか、映像美なのか、はたまた編集センスか。チャンネル登録した動機は、ユーザーそれぞれだろうが、根底には「推し」に入れ込むファン心理のように「この人の調理を、もっと見たい」といった欲求が刺激される作りになっている。

一般ユーザーによる情報にも、変わらず価値がある。ただ、わざわざ玉石混交から選ぶ手間を考えると、「それならAI(人工知能)に聞けばイイじゃん」となってしまう。

そこでふと、話題のAIチャットボット「ChatGPT」に、カルボナーラパスタの作り方を問いかけてみたところ、すぐ基本的なレシピを提案してくれた。

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