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「言いたいことが伝わらない人」と伝わる人の差 「事実」と「意見」、両方を意識して話せているか

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  • 岡 重文 グロービス経営大学院教授
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あなたは、昨日実施したセミナーについて上司に報告しなければなりません。次のAとB、どちらの報告がよいでしょうか。

「事実」と「意見」という視点で考えてみる

A 「昨日実施したセミナー、参加者は50名でした」
B 「昨日実施したセミナー、多くの方が参加してくれました」

AとBの違いをここでは「事実」と「意見」という視点で考えてみることにします。Aの内容は、「参加者は50名であった」という「事実」が語られています。事実は、誰が語っても同じ内容になるものです。

一方、Bの内容は、「参加者が多かった」ということが語られています。Aは、「50名」という誰が語っても同じ内容でしたが、Bは「多い」という、語り手の「意見」が話されていることになります。「50名が多い」のかどうかは、人によって変わる可能性があります。今、自分が話をしようとしている内容は、「事実」なのか「意見」なのかをまずきちんと分けて認識できるようにしましょう。

では次に、聞き手の立場から報告を受けた場合にどのように感じるかという視点で考えてみることにします。

Aの「昨日実施したセミナー、参加者は50名でした」と聞いた場合、過去のセミナーの実施状況を知っている人であれば、50名が多いのか少ないのか判断ができます。ただ、過去の様子などを知らない人にとっては、「50名」という数字をどう評価すればよいのかがわかりません。

Bの「昨日のセミナー、多くの方が参加してくれました」は、「多い」という語り手の評価が入っています。意味合いが伝わるため、聞き手はどう受け止めればよいのかがわかります。一方で、今度は逆に何をもって「多い」と言っているのかがよくわからないということになります。

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【事実のみを伝えると「だから何なんだ?」】

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