サハリンと日本、その「連なり」を感じる旅

奈良美智氏と石川直樹氏が見た「北方」

おかっぱ頭の先住民の子ども

奈良美智「ニヴフの子 おかっぱ 」photo:Yoshitomo Nara (C)Yoshitomo Nara

とくに鮮烈な印象を残すのがサハリンの写真だ。サハリンには、ニヴフ、ウイルタ、ナナイなどの先住民が暮らしている。

「ニヴフの子 おかっぱ 」は、ニヴフ族のトナカイ祭りで会った女の子だ。

「ノグリキという町から車で2時間ぐらいのところに広い草原があって、トナカイ祭りが開かれていました。トナカイが点々といて、その近くにテントを張っている人たち、野宿してここまで来たという人たちもいました。みんな本当に楽しそうでした。トナカイに感謝し、親しむ祭りなんだけど、食べるわけね」(石川さん)

ニヴフの人たちはトナカイを飼育し、食用にもするし、冬は凍った道でも動ける交通手段としても利用する。祭りでは、子供をトナカイに乗せたり、少女たちが歌や踊りを披露したり、トナカイのレースで転げ落ちる人がいたり。いちばん盛り上がったのは相撲大会だったそうだ。

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