ソナがゆっくりと話しながら計算していると、チャンミンがぱっと計算し終えて、大きな声で叫んだ。
「7000円! 7000円のときに利潤が最大になります! 計算すると、価格が7000円のときは利潤が6万円になるんです。6000円だと3万6000円で」
「価格が高ければ利益が大きくなるってわけじゃないのか」
「需要者の支払意思額によって、独占企業が利潤を最大にできる価格水準が変わってきそうですね。よく見極めて価格を決定しなければいけないんですね」
シヒョンに続いて、ジェジュンも発言した。
「そうですね。ここからは3つの制服メーカーがあるということにしてみましょう。メーカーの役をしたい人? 早い者勝ちです!」とナ先生。
ギョンホ、チャンミン、シヒョンがさっと手を挙げた。
「では、ギョンホ、チャンミン、シヒョンが、それぞれ制服メーカーだとしましょう。3人で価格と生産量を決めてもらって、利潤は3等分してそれぞれに分配します。制服1着当たりの生産費は5000円です。市場の需要者の分布はこうなります」
ナ先生は黒板に制服市場の需要者の分布を書いていった。
「メーカー役以外の4人は需要者役です。制服にいくらの価値を感じているかという支払意思額が、それぞれここに書いてあります」
ソナ、ジェヨン、ジェジュン、ギュヒョンが、制服に対する支払意思額が書かれた紙を1枚ずつ受け取った。
なぜ、企業はリスクを冒してまでカルテルするのか?
①の紙は3枚、②の紙は1枚。誰がどの紙を受け取ったかはわからない。制服メーカーになった3人は、集まって相談した。
「価格は2万円にするべきだな。それなら3人買うだろうし、そうすれば売上額が6万円、ここから総生産費1万5000円を引いても、利潤は4万5000円」とギョンホ。
「そうだな、そうしよう。価格は2万円にして、3人で1着ずつ生産しよう。利潤は等分にしたら15000円ずつってことだな」とチャンミン。
ハイタッチをしながら、ギョンホ、チャンミン、シヒョンの3人は相談を終えた。
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