衝動買いを止めるには、自分だけの消費の原則を立てる
「みんな、これどう? 数日前に買った新作のバッグなの!」
ナ先生は手に持った赤いハンドバッグを見せながら言った。
「テレビ通販で半額セールだったのよ! 欲しかったバッグがセールだったから、その場で買っちゃったの!」
「先生……無駄遣いしてはダメだって私たちにはいつも言ってるのに」
浮かれているナ先生の顔を見ながら、ソナはやれやれと頭を振った。
「そうなのよね。じつは服もバッグもたくさんあるのに、新商品が出ると欲しくなっちゃうのよ。映画やドラマで好きな俳優が身につけていたりすると、なおさら買いたくなるし。それって先生だけ?」とナ先生。
「僕もこのスニーカー、おととい新しく買ったんです。たくさん持ってるのに、はやりのスタイルだから、また買いたくなってしまって。おかげで、お小遣いがすっからかんです!」
「僕はスマホの少額決済で写真編集アプリをめちゃくちゃ購入するんです! だから毎月、携帯料金の請求のとき、お母さんに叱られます!」
シヒョンとジェジュンが、ナ先生の話に同意した。
「そうよね。無駄な消費を減らすべきだといつも言ってはいるとけれど、言うほど簡単じゃないものね」とナ先生。
「ホントに! しかもSNSやユーチューブは、こっちの好みをよくわかってて、いかにも好きそうなものを紹介してくるんです!」とジョエン。
「そうそう! オススメがずっと出てくるんだから」
というソナに続けてジェジュンは、こう言った。
「何をクリックしたか、どれだけ見たか、AIがデータを分析して、その人用にカスタマイズされた宣伝をするんだ。近頃は進化もすごくて。人が何に関心があるのか、すべてお見通しなんだよね!」
「そうよね。AIとビッグデータのおかげで生活が便利にはなったけれど、それだけ衝動的な消費も増えている気がします。私が買ったこのバッグも、前に検索したことがあったの。それでセールの情報がすぐに届いたんです!」
「精巧な顧客のオーダーメイド情報、一度クリックすれば翌日すぐに受け取れる便利さ! おかげでしょっちゅう衝動買いしたくなっちゃうよ!」
ナ先生の説明に、チャンミンが両手を挙げながら、ふざけて言った。
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