読書家になる子と全然読まない子「何が違ったか」 本への興味を持たせるのは、実はとても簡単だ

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仕事や育児で忙しいから本を読む暇なんてないと思う方もいるかもしれません。ですが学校や仕事の緊急連絡以外でもスマホに触れている時間はけっこうあるのに、本を読む時間は取れないと思い込んではいないでしょうか? 読書は最高のエンターテインメント。テレビの代わりにもなり、持ち運びも簡単。誰にも迷惑をかけず静かに楽しむことができます。

もしこの記事を読んで、「そうだ! 私も読書しよう!」と思っていただけたなら、ぜひ小説を手に取ってほしいと思います。子どもが本のページを自ら開くとき、それは本の世界に自分が飛び込みたいときなのかもしれません。

子どもとソファに座り、夕飯はスーパーのお惣菜でもいいから暗くなるまで本を読む。ドキドキして、ページをめくるのが楽しみになる。朝起きたらまず本を開き、続きを読んでしまう。そんな感覚を思い出してみるのもいいでしょう。

親がスマホばかりなら、子どももスマホに興味を持つ

子どもは親を映す鏡でもあります。ママやパパがいつもスマホと向き合っていたら、子どもは本よりもスマホに興味を持ちます。それと同じように親が楽しそうに本を読んでいれば、自然と読書に興味を持つのではないでしょうか。

私も昔から本が大好きで、家でもよく読んでいます。そんな私の姿を日ごろから見ているので、子どもたちも本を読むことに自然と興味を持つようになりました。家を出る前には各自の読みかけの本を1冊持ったか、お互いに確認をします。歯医者さんに行くときも、ちょっとバスに乗るときも、レストランに行くときも、必ずバッグには私と子どもたちの本が入っています。

また、私が育った家では、昔から「本を読んでいる人が一番偉い」という漠然としたルールがあって、これは我が家にも受け継がれています。

このルールは、本を読んでいる人はごはんに遅れてもいいし、夜更かししてもいい、本を読んでいたら話しかけてはいけない、というもの。実は、これはなかなか使い勝手が良く、私の洗濯や食器洗い、掃除だって本を読んでいれば堂々と後回しにできるのです! 子どもたちもキッチンでワイングラス片手に読書をしている私をそっとしておいてくれるし、お互いに本を読んでいる間は部屋にページをめくる音だけが響きます。

これはもちろん我が家ならではの特別なルールなのですが、そうした環境と学校での読書体験がSayaを読書好きにしたのかもしれないと考えています。私の姉が小学生のとき、時間を忘れて図書館で夜まで読書に没頭し、家族が捜索願いを出した話は秘密です。

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