読書家になる子と全然読まない子「何が違ったか」 本への興味を持たせるのは、実はとても簡単だ

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子どもに本への興味を持たせる方法とは(写真:Taka/PIXTA)
「勉強好きな子どもになってほしい」「読書家な子どもになってほしい」
自身の子どもに対し、このように願ったことのある親は少なくないでしょう。しかし、現実はそう甘くないもの。どうすれば、学ぶことを億劫がらない子どもに育てられるのでしょうか?
娘のSayaちゃんがわずか6歳で世界的絵画コンクールで最優秀賞を受賞し、現在は教育事業も手掛ける池澤摩耶さんは、自身の子育ての体験を通じて、「褒めるよりも、驚くことが大事」「大切なのは結果よりも、プロセスなんです」と語ります。
池澤さんの著書『イギリスが教えてくれた 小さなサプライズが子どもの才能とやる気を引き出す 「ひとつのケーキ」と「アート思考」 』より一部抜粋・再構成してお届けします。

どうしたら「読書」が好きな子になるの?

Sayaはとにかく本を読むことが大好きで1カ月に15~20冊は読んでいます。絵本ではなく、300ページはあるような活字のみのシリーズものが多いです。読書は想像力や語彙力、読解力を育むだけではなく、子どもの表現力や感性が磨かれ、集中力も養うことができるそうです。その集中力が全く途切れなさすぎて、歩きながら本を読んだり、食事中や着替えの最中も読んでいるので困ることがあります! 

また、Sayaが自他共に認める本の虫であることを話すと、多くの方から「どうしたら読書が好きな子になりますか?」という質問を受けます。
本を読むのが嫌いというだけでなく、本を読む集中力がないというお悩み相談を受けることもあります。

「子どもに本を読ませるためのテクニックがあるなら知りたい」と思って尋ねてくるのだと思いますが、私はそんな難しいことなどしていません。子どもに本への興味を持たせる方法はたったひとつ、とても簡単です。

それは、親が本を読んで楽しんでいる姿を見せればいいのです。

「それだけ?」と思うかもしれませんが、これが一番大切なのです。

ここで質問です。

「あなたは、お子さんの前で本を読んでいますか?」

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