リッチモンドホテル「こだわり朝食」提供の舞台裏 出張先の土地の思い出にご当地メニューを提供

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同ホテルを取材したのは5月初め。すでにインバウンドも増えており、多くの外国人が日常生活の延長のように施設内で買い物をしていた。

ホテルが入る建物(左)は東京メトロ・押上駅を出てすぐ(筆者撮影)

ロイホやシズラーの人気メニューも提供

同ホテルの宿泊客は、施設内の「シズラー」で朝食をとる。サラダバー&グリルレストランとして展開する特徴を受け継ぎ、サラダバーや人気メニューのチーズトーストもある。

押上「シズラー」のサラダバー(左)とブレッドバー。一般客もレストランとして利用できる(筆者撮影)

「ロイヤルホストの人気メニューであるカレーやパンケーキも、各地のリッチモンドホテルで味わえます。こだわりの朝食で、1日の活力につなげていただきたいと思います」(本山社長)

そんなホテルの評価を行うのが、利用客を含めたホテル会員の存在だ。会員との交流にも力を入れ、要望を受けて歯ブラシを変えたり、業界でいち早く室内消臭剤の導入に踏み切ったこともある。

「年会費無料の『リッチモンドクラブ会員』というホテル会員の利用が多いのも特徴です。現在約120万人の会員がおられますが、コロナ前は約4割の方が毎年ご利用されていました」

会員は、混雑時の部屋の予約や繁忙期の宿泊料金レートなどが優遇される。会員カードを発行するホテルは多いが、その利用比率が高いのだ。

最後に「コロナ禍で、宿泊への意識はどう変わったのか」を聞いてみた。

「近隣の方のご宿泊が増えてきました。魅力ある内容を備えていれば、ご評価いただけると感じています。一方で、これまで地域の方への訴求は不十分だったので、今後さらに注力していきます」

「朝食」を柱に、どんな心地よさを打ちだすか。人流が戻った今後の課題のようだ。

高井 尚之 経済ジャーナリスト、経営コンサルタント

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たかい なおゆき / Naoyuki Takai

学生時代から在京スポーツ紙に連載を始める。卒業後、日本実業出版社の編集者、花王情報作成部・企画ライターを経て2004年から現職。「現象の裏にある本質を描く」をモットーに、「企業経営」「ビジネス現場とヒト」をテーマにした企画・執筆・講演多数。近著に『なぜ、人はスガキヤに行くとホッとするのか?』(プレジデント社)がある。

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