billsの「3600円モーニング」が正直予想と違った 単品2300円から、ドリンク代は別でお払い

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そこにハニーコームバター(蜂の巣入りバター)とメープルシロップをかけると、甘さ控えめのスイーツに慣れた日本人にとっては、桁外れの甘さです。

この甘さとボリュームが、オーストラリアなんだなと、とびきりのカロリーとともに、ひとつ学びを得たのでした。

徹底した立地戦略で価格に見合った価値を提供

ここまで読んでいただいた方のなかには、「bills」の高めの価格設定にひっかかっている人もいるかもしれません。実は「bills」の魅力は、食事だけではないのです。

ブレックファストメニュー。自家製ヴィーガングラノーラ1500円、アボカドトースト1700円など(筆者撮影)

カジュアルダイニング的なメニュー内容なのに、高級店並みの価格設定なのは、徹底した立地戦略によるブランドの確立という側面があります。

東京で「bills」があるのは二子玉川・銀座・お台場・表参道。ほかには横浜の赤レンガ倉庫や、大阪駅直結の商業施設「LUCUA 1100(ルクアイーレ)」、福岡の水上公園など、徹底して「金持ちが集うおしゃれお出かけスポット」を攻めています。つまりどこも、客単価が高めでも違和感のない立地です。

さらに最高の立地にプラスアルファして、最高のロケーションも提供してくれます。水辺に隣接したテラス席や、ビルの最上階など、眺望の良さも「bills」の付加価値になっています。

ペットOKなテラス席もあり、犬と一緒に利用したい人にも人気です(筆者撮影)

しかもほとんどの店が100席以上の大型店舗で、広々とした店内にゆったりとスペースを大きくとってテーブルを配置してあります。内装は上品めのカジュアルですが、ピカピカすぎず良い感じにゆるいので、デートはもちろんのこと、子供連れでも入店しやすい雰囲気です。

次ページ「高くはない、適正価格だな」と思えてくる不思議
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