「仕事がデキる人」に共通する2つの本質的なスキル どこでも通用する「ポータブルスキル」が重要だ

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基本的なスキルには、「ビジネスマナー」「コミュニケーションスキル」「パソコン・ITのスキル」「プレゼンテーションスキル」「情報収集スキル」「計画を立てるスキル」「問題解決スキル」「数値分析スキル」「チームで仕事をするスキル」などがあります。専門的なスキルには、さまざまな部署でとくに必要とされる「デジタルマーケティングのスキル」「法人営業に関するスキル」「会計の知識・スキル」などが挙げられます。

もう1つのスキルは、その業界や職場から一歩外に出ると必要がなくなる「アンポータブルスキル」です。各業界では、その業界特有の知識や技能が求められますが、それらはほかの業界ではあまり必要とされません。また、自社システムの操作能力など特定の会社の中だけで通じるスキルもあるでしょう。

このように、ビジネススキルにはさまざまな「ポータブルスキル」と「アンポータブルスキル」とがあり、どちらのスキルも身につけたいものですが、まずは、基礎的な力として活用できる範囲が広い「ポータブルスキル」から身につけるのがおすすめです。

まずは正しく日本語を使うことから

「ポータブルスキル」の中でもとくに最初に身につけたいのは、「正しい日本語を使う」というスキルです。そんな基礎的なことなのかと思われるかもしれませんが、これはとても重要です。正しい日本語を使うことができれば、誤解を生みにくく、円滑なコミュニケーションが取れ、説得力のあるプレゼンテーションをすることにもつながります。

もし、取引先の相手に、この人は、「まともな日本語が書けない・話せない」と思われてしまったら、交渉相手として認めてもらえないかもしれません。さらに、日本語がきちんと使えるということは、論理的に物事を考えるということにつながります。逆に言えば、正しい日本語を使えない人は、論理的に考えることを苦手にしている場合が多いとも言えます。

加えて、正しい日本語に関係して1つ注意しておきたいのが尊敬語と謙譲語です。ビジネスの場面では、この2種類の表現をよく使いますが、これを正確に使うのは非常に難しいです。

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