仕事の効率が一気に上がる「2つの休憩」の取り方 デスクワークをダラダラ続けているあなたへ

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働き方が多様化したDX時代の課題として「休憩の難しさ」があげられます(写真:takeuchi masato/PIXTA)
勤務形態が多様化する中、プライベートタイムも働き続けたり、1日のメリハリをうまくつけられずにストレスを抱える人が増えています。時間の奴隷にならず、自分のリズムとペースを保って働くためには、まず休むことが重要だと早稲田大学教授・精神科医で産業医としての経験も豊富な西多昌規氏は説きます。本稿では同氏の著書『休む技術2』から、毎日のパフォーマンスを高めるための「休み方」を紹介します。

「休憩」するのが難しくなっている

座りっぱなしが原因の腰痛、デジタルワークで酷使された目の疲れ、マルチタスクの多さからくる集中力の低下、打ち合わせも会議もデータ作成もいつでもどこででもできるようになったせいで仕事に区切りがつかない──。

近年のそんな過酷な仕事環境のなかでサステナブルに働くには、休みをしっかりとることが大切と、きっと誰もが気づいてはいるのでしょう。けれど実際は、「いつも忙しい」に紛れて休みなく働き続けてしまう、という人も多いのではないでしょうか。

働き方が多様化したDX時代に痛感するのは、「休憩」の難しさです。1日中切れ目なくデジタルワークが続くというケースでは特に、具体的な休憩の取り方のルールを決めたほうが、ダラダラと成果の上がらない仕事を続けてしまうリスクを減らすことができます。

まず「小さな休憩」と「大きな休憩」という、2種類の休憩を頭に置くことから始めましょう。「小さな休憩」とは、3~5分ほどの小休憩です。イスから離れて、お茶を飲んだり、ストレッチをしたり、遠くの景色を見たり、ちょっとしたリラックスタイムを挟むイメージでしょうか。これは、25分仕事をして5分休むサイクルを繰り返す時間管理術の定番、「ポモドーロ・テクニック」に該当します。

次ページ「小さな休憩」「大きな休憩」の取り方
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