東京・新橋といえば「サラリーマンの聖地」とも言われ、テレビ局が酔っ払いを相手によくインタビューしているところでもある。そこからほど近いところに「ゴルフ場」がある。と言っても、いわゆるゴルフバーにあるシミュレーションゴルフなのだが、これがけっこうやりがいがあることに気づいた。
既存のゴルファーをやめさせないために
日本プロゴルフ協会(PGA)から公表された「ゴルフ市場再生活性化に向けた新たな提案」という提言書で、新規ゴルファーの開拓とともに重要課題として挙げられていたのが、「既存のゴルファーをやめさせない」ことだ。
ゴルフを続けなくなる大きな理由に「お手軽感」のないことがある。高速道路、自動車専用道路の新開通などによって、たとえば東京周辺から郊外のゴルフ場へのアクセスは近年よくなってきている。
ゴルフ場の料金もだいぶ安くなった。それでも、やはりゴルフは1日がかり。それも最低2人、料金的なことも含めて、できれば4人そろえたい。「残業代ゼロ法」が国会を通るご時世では、会社の同僚と平日に4人そろって休みを取ってゴルフなんていうことは、なかなかできない相談だろう。
シミュレーションゴルフの大手メーカーの営業マンが狙うのは、そうした「ゴルフから離れようとしているゴルファー」をつなぎ留めることだ。すなわち、ゴルフの楽しみ方を広げようということだ。
ゴルフを始めた⇒でも練習場やゴルフ場へ行く時間がない⇒ゴルフがうまくならない⇒やめようか。そんな流れを断ち切る方法に、こうしたシミュレーションゴルフが補ってくれるかもしれない。
筆者は十数年前、できたてのゴルフバーへ行って、こうしたシミュレーションゴルフをやったことがあるが、当時はまだ打てばほとんどまっすぐ飛び、少々強弱が合わなくてもパットが入り、本当のゴルフ場では出せないようなスコアが出た記憶がある。
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