振り返ると斬新「ポケモン」24年前の驚く対戦方法 ゲームボーイのソフトとNINTENDO 64をつなぐ衝撃

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ゲームボーイの『ポケットモンスター赤・緑・青・ピカチュウ』でも通信対戦はできましたが、それはあくまでドット絵の動きが少ないバトルでしたし、大画面で多くの人と一緒に楽しむことはできませんでした。

そこで登場したのが1998年に発売された『ポケモンスタジアム』。ゲームボーイのソフトを専用機器を使ってNINTENDO 64につなぐことにより、大事に育てたポケモンをNINTENDO 64に連れてきて、テレビ画面上でバトルを楽しむことができました。

ただし初代は40種類のポケモンしか対応しておらず、翌年に登場した『ポケモンスタジアム2』でようやく151種類のポケモンに対応したのです。

「ポケモンスタジアム」の対戦画面
テレビで対戦が楽しめるようなった(画像は任天堂公式サイトより)

大きな画面でポケモンバトルを楽しめるというのは、当時としてはかなり重要な要素でした。家族や友人と一緒に盛り上がれるのはもちろん、公式大会でも活用できます。『64マリオスタジアム』 というテレビ番組では、このソフトを利用してバトルの様子を日本全国に放送していたわけです。

1999年はまだあまりインターネットが普及していない時代で、ADSLがようやく登場したあたり。いまのようなゲーム実況はありえませんし、テレビ番組で放送することの意義は非常に大きかったでしょう。

実況音声が入っていたのも大きな特徴

また、3Dグラフィックでポケモンバトルが描かれるだけでなく、実況音声が入っていたのも大きな特徴でした。技の名前を読み上げるほか、「おおっと、ダウンだ!」など状況に合わせた音声も多数用意され、バトルを盛り上げてくれました。

バトルを楽しむ各種モードも充実。当時行われていた大会と同じ条件など、さまざまなルールのもとバトルを楽しめましたし、ジムリーダーに挑戦するモードも用意されていました。

正直なところかなり弱いレンタルポケモンを借りてバトルしたり、とても強いミュウツーに挑んだりと、ゲームボーイだけでは遊べないポケモンバトルの可能性が広がっていたのです。

また、ポケモンや道具を整理するシステムもついていました。こちらも今となっては本編で当たり前についているシステムですが、当時はこれを活用しなければバトルがしづらい状況だったわけです。ゲームボーイの本編を倍速でプレイできる機能も、当時ならではのシステムですね。

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