「うまく言葉にならない」がラクになる簡単なコツ 「できごと」+「感じたこと」をセットで発信するといい

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この点について、もう少し一緒に考えてみましょう。ちなみにここからの話は、あくまで言語化力トレーニングとしてSNSを活用するとしたら、という視点での内容になります。

「SNSなんて自分の好きに書き込めばいいだろう!」と思われる方もきっといらっしゃると思いますが、あまり怒らずに読み進めてもらえると嬉しいです。

「できごと」と「感じたこと」をセットで発信する

たとえば、会社のメンバーと休日にキャンプに行った経験をSNSに書き込む文章を考えてみましょう。あなたなら何と書き込みますか? まず最初に思いつくのがこういう書き込みではないかと思います。

「会社のメンバーでキャンプしてきた!」

この書き込みはまさに「できごと」そのものです。もしSNSを活用し言語化力を磨くトレーニングをするなら、この先の「感じたこと」までしっかり言葉にすることがポイントになります。

「上司が意外と料理が上手で驚いた」
「キャンプをすると料理の腕がばれるんだな」
「料理がうまいのは家で普段からやってるからかも」
「キャンプをすると家での様子が垣間見える気がした」
「キャンプはその人の違った一面を見せてくれる時間だ」
「自分はもしかしたら上司を肩書だけで見ていたのかもしれない」
「人にはみんな、会社生活だけでは見えてこない魅力がある」
「これからはもっとその人自身のことを見ようと思った」
「チームづくりの手段として定期的なキャンプは効果的かも」

……他にもたくさんあると思いますが、このように「できごと」を通じてあなたが「感じたこと」をどんどん言葉にして書き込んでみる。するとどうでしょう? キャンプ中はその時間そのものが楽しくてきちんと言語化されていなかった気づきや思いが、SNSの書き込みを通じて次々と言葉になって目の前に現れてきます。

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もしもあなたが「会社のメンバーでキャンプしてきた!」という書き込みだけで終わらせていたら、これらの気づきや思いが言語化されることはきっとないのではないかと思うのです。

さらに、週明けに会社に行ったときに上司から「キャンプどうだった?」と質問をされた場合も、これならしっかりとあなたの言葉で感想を述べることができます。「……はい、楽しかったです」という淡白な受け答えで終わることはきっとないでしょう。

荒木 俊哉 電通 コピーライター

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あらき・しゅんや / Shunya Araki

1980年、宮崎県生まれ。一橋大学卒業後、2005年に電通に入社。営業局を経てクリエイティブ局へ。コピーライターとして、さまざまな商品・企業・団体のブランディングにたずさわり、これまでに手がけたプロジェクト数は100以上、活動は5大陸20カ国以上にのぼる。世界三大広告賞のCannes LionsとThe One Show のダブル入賞をはじめ、ACC 賞、TCC 新人賞、NIKKEI ADVERTISINGアワード、YOMIURI DVERTISINGアワード、MAINICHI ADVERTISEMENT DESIGNアワードなど、国内外で20以上のアワードを獲得。広告以外にも、国際的ビッグイベントのコンセプトプランニングや、企業のミッション・ビジョン・バリュー策定のサポートなども行う。一橋大学で広告のゼミ講師を務める。また、国家資格キャリアコンサルタントの資格を持つ。著書にベストセラー『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』(SBクリエイティブ)がある。

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