質問のテンプレートを独自に用意して生産性を向上させたパナソニック。ネット広告制作ではAIを使わないという選択肢がないほど活用が広がる。
「新入社員の皆さん、おはようございます。皆さんが私たちの仲間に加わることを、心から歓迎いたします」。
パナソニック コネクトの樋口泰行社長は、4月3日、自身にそっくりのデジタルアバターが入社式のスピーチをする動画をツイッターに投稿した。このスピーチの出だしは、ChatGPTに作らせたものだ。
用途ごとにテンプレート
同社は2月から、アメリカのオープンAIのAIアシスタント機能を国内全社員に導入した。
使えるのはGPT-3.5とChatGPTで、入力した情報がAIの学習に使われない米マイクロソフトのクラウドサービスを利用している。
特徴的なのは、独自の利用画面だ。用途ごとにプロンプト(入力文)のテンプレートが用意されている。どう質問したらよいかわからない社員でも、利用のハードルはぐっと下がる。
同様に、日本語より英語で質問したほうが回答の精度が上がることから、日本語の質問を英語に、英語の回答を日本語に自動翻訳する機能も搭載されている。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待