生成AIの波に乗るエヌビディアだが、死角はないのか。
「AIにとっての“iPhoneモーメント”が始まった」。3月下旬、米半導体大手のエヌビディアが開催した開発者向け会議の基調講演に登壇したジェンスン・フアンCEO(最高経営責任者)はこう語った。
AIの「推論」に商機
ChatGPTが引き起こした生成AIブームは、コンピューターを大衆化したiPhone並みのインパクトがある、という意味だ。講演内では生成AIに関連した発表が相次ぎ、この話題で持ちきりだった。
AI半導体の世界シェア8割を握るエヌビディアだが、生成AIの登場によってさらなる追い風が吹いている。エヌビディアはもともと、3Dゲームなどに向けて高速での画像処理ができる半導体、GPUを開発していた。
それが、多数の演算を要するAIのディープラーニング(深層学習)に適しているとして、一躍AI半導体企業としての成長を遂げた。現在は、データセンター向けから自動車・産業機械などのエッジデバイス向けまで幅広く展開している。

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