足元ではマイナス成長の半導体業界だが、膨大な演算量が必要となる生成AIの登場は業界に大きなインパクトを与える可能性がある。
爆発的に普及する対話型AIのChatGPT。日本企業の中にも社内での業務や事業に活用しようという動きがあるが、一方で情報漏洩や著作権などのリスクに対する懸念もある。4月17日発売の『週刊東洋経済』では「ChatGPT 仕事術革命」を特集。「第4次AIブーム」の本格的な到来に備えて会社員が知るべき生成AIの今を追った。(この記事は本特集内にも収録されています)
ChatGPTをはじめ、大規模言語モデル(LLM)を搭載した生成AIは、学習プロセスのみならず推論でも膨大な演算量が必要になる(「生成AIブームの波に乗るエヌビディアの大戦略」参照)。半導体業界は生成AIでどう変わるのか。半導体ベンチャーでAI半導体の開発も手がける、プリファード・ネットワークスの西川徹CEOに聞いた。
今の生成AIは「赤ちゃん」
GPU(画像処理のために必要な演算を処理する半導体)はこれまで、ディープラーニングの学習プロセスで主に活用されてきた。それが生成AIでは学習のみならず推論プロセスでもGPUを使う流れがある。
GPUにも得意・不得意があるので、よりAIに特化した半導体がこれから次々出てくるだろう。今の生成AIは赤ちゃんのようなもので、需要も限定的だ。だが秘めている可能性はとてつもなく大きい。半導体の進化が、生成AIにフォーカスして起こることは間違いない。勝負は始まったばかりだ。
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