文系社員がAI時代を生き抜くために最低限理解しておくべき知識と心構え。

人間の言葉でAIに指示を出せるようになったことで、プログラミングのスキルの価値は相対的に下がる可能性がある(写真:Jake Images / PIXTA)
爆発的に普及する対話型AIのChatGPT。日本企業の中にも社内での業務や事業に活用しようという動きがあるが、一方で情報漏洩や著作権などのリスクに対する懸念もある。4月17日発売の『週刊東洋経済』では「ChatGPT 仕事術革命」を特集。「第4次AIブーム」の本格的な到来に備えて会社員が知るべき生成AIの今を追った。(この記事は本特集内にも収録されています)
発表以来、世界中を熱狂の渦に巻き込んでいるChatGPT。触って遊ぶだけでなく、日々の業務や事業にどう生かすかを検討する企業も増えてきた。
適切に使いこなすためには、文系社員であっても技術的な仕組みや得意・不得意について、基礎的な知識を持っておくことが大切だ。
自然な会話ができる仕組み
そもそもChatGPTは、なぜ人間と限りなく自然な対話ができるのか。その技術的なすごさは、インターネット上にあるとてつもなく大量のデータを、とてつもない演算量をもって事前に学んだ、「大規模言語モデル」(LLM)により作られている点にある。
LLMはこうして学習したデータから、入力された文脈に基づいて回答を生成している。用いられているのは統計的な手法で、次に来る確率が最も高い単語やフレーズを並べている。
米グーグルなどの競合プレーヤーももちろん、同様のLLM技術を基に対話型AIを開発している。中でもChatGPTの精度が飛び抜けて高い印象を持たれているのは、ユーザーからの大量のフィードバックによって、人間と対話する力を磨き上げているからだ。
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