リーダーに大切な「繰り返し、何度も伝える」姿勢 テニスとシリコンバレーで学んだチーム運営法
グーグルXの創設や、ガレージベンチャーだったネストを成長させるなどの経験を積み、グーグル、 アップルの副社長などの要職を務めた後、現在はパナソニック ホールディングスのグループ企業YohanaのCEOとして、日米で次世代コンシェルジュサービス事業を立ち上げている松岡陽子氏。アメリカでは「ヨーキー・マツオカ」としてよく知られた存在だ。
3月に出版した『選択できる未来をつくる』では、リーダーとしての心得も紹介している。企業を引っ張る立場として、こころがけていることとは。
チームの持つエネルギーを上げる
チームにはエネルギーがあると私は思っています。エネルギーがポジティブな方向に向かっていれば、共鳴し合って元気が出るし、アイデアもどんどん浮かぶし、実行に移すのもスムーズです。
私の会社では全体で集まるカンパニー・ミーティングを定期的に開き、エネルギーをケアしています。オーディエンスである社員の反応に合わせて話しかたも調整します。
これは、大学教授の頃に身につけました。わからないことをどんどんレクチャーしても、学生たちにわからなければ意味がない。そこでみんなが眠そうな顔をしていたらレベルを下げてゆっくりめに話す、ジョークを飛ばすといった工夫をしていました。
いろいろな会社で働いていた時代には、プロダクトのローンチイベントやセミナーを通じて、オーディエンスに合わせて話の内容を調整する手法を学びました。理系の話が好きそうな人たちなら数学の話から入ったり、女性が多かったら彼女たちの関心が高い話を入り口にしたり、なるべくオーディエンスとつながるようにするのです。
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