西武高田馬場駅は、1952年に西武新宿駅への延伸が完成するまで、都心側のターミナル駅であった。今でも山手線や東京メトロ東西線への乗り換えは高田馬場がもっとも便利なため乗降客が集中する。乗降客数も西武新宿駅より多い。JR駅との間には専用の乗換通路、改札口も2カ所に設けられている。
JR駅自体の改札口は早稲田口と、南端の目立たない位置にあるが、戸山口の2カ所ある。早稲田口が東京メトロへの乗り換えや繁華街への最寄り改札口としてにぎわっているのに対し、戸山口は近隣住民の利用が主だ。
手塚治虫への愛着
駅北側ではJR線と西武線が早稲田通り(都道25号)をまたいでいるが、その高架下に描かれているのが、手塚治虫の漫画キャラクターの壁画。地元の商店街が中心となって設置にこぎつけたものだ。
そして山手線駅の発車メロディにも、2003年に『鉄腕アトム』の第1シリーズのテーマ曲が採用された。これも地元商店街からJR東日本へ要望された経緯がある。
当初は期間限定とされていたが、現在も使われ続けている。各駅の発車メロディは列車の車掌がスイッチを操作して流すものだが、著名な曲だけにフルコーラス流さないと気が済まない?人もいれば、容赦なく途中で切ってしまう人もいて面白いところ。
これだけ地元が手塚治虫への愛着を示すのも、手塚プロダクション本社の所在地、およびアトムが誕生した「科学省」が高田馬場にあるとの設定より。ちなみにアトムの誕生日は2003年4月7日で、発車メロディの要望も、これに合わせたものだった。
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