上野駅公園口、歩行者動線「新駅舎」で大幅改善 「鉄道」「地形」どちらのファンにも見どころ多数

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山手線のほかの駅にはない緑豊かな雰囲気の上野駅公園口(筆者撮影)
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王子駅前の飛鳥山公園あたりから都立上野恩賜公園(以下、上野公園)、さらには増上寺付近、田町駅の北改札口側から御殿山までのラインより西側は、一段と高い丘陵地になっており、東端は海食崖だ。

高輪ゲートウェイ駅近くで見つかった築堤も、鉄道草創期に線路を海の中に通すために造られたもの。浜松町の駅前など、海岸線の痕跡は随所に見ることができる。山手線も品川から田端までは、この崖に沿って走る。

東京で稀少な緑あふれる駅

上野駅は最初、1883年に上野―熊谷間の鉄道(現在の高崎線)の起点として開業した。その時の乗り場は、崖の下に当たる現在の地平ホームの位置。寛永寺の末寺を立ち退かせて駅を建設したという。

上野駅は海食崖の下に設けられた(筆者撮影)

1925年に上野―東京間が結ばれた際、現在の高架ホームが造られたが、そちらは崖の中腹。しかし上野公園から見下ろすと、そのホームも低い位置に見える。上野駅の建設前はかなりの高低差があったことが、今でも理解できよう。

こうした地形のため、上野駅の公園口は跨線橋の高さがそのまま改札口の高さになり、上野公園に直結している。山手線の駅としては貴重な、明治神宮のそばにある原宿駅と双璧とも言える緑あふれる駅だ。季節を問わず、子供から年配者まで幅広い世代が乗り降りする。

2020年3月20日、この公園口が移設され歩行者の動線が大幅に改善された。以前は3階部分の南北それぞれにある、東西を結ぶ橋上式の通路のうち、南側の通路(旧・公園口通路)の西側に設けられていた。しかし、この改札口を出ると横断歩道があり、渡って正面は東京文化会館の建物。恩賜上野動物園方面へ歩いていくには、右に曲がって、すぐまた左へ曲がらねばならなかった。

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