「デリカミニ」ついに明らかになったその全貌 180.4万円~、三菱久々のヒット作となるか

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デリカミニでは、フェンダー周囲のブラックアアウト部の面積を拡大し形状を見直すことで、よりたくましく見せるようにしたのである。視覚的効果の上手な使い方だ。

リヤまわりではウインドウ下端に横一直線のガーニッシュを配置し、巨大なDELICAロゴで存在感を主張。三菱であることよりもデリカであることを強調するデザインだ。スキッドプレートデザインのバンパーも、たくましさの演出に一役買っている。

デリカミニのリヤスタイル。フェンダーのブラックアウト部にも注目(写真:三菱自動車工業)

一方のインテリアは、カラーや素材こそ異なるものが採用されたが、基本的にはekクロス スペースと変わらない。シート生地は全グレードで撥水素材とされ、上位グレードのPremiumで合成皮革とファブリックのコンビシートとなる。本革巻きステアリングホイールや助手席シートバックテーブルが備わるのも、Premiumのみだ。

Premiumのインテリア(写真:三菱自動車工業)

FF/4WD、NA/ターボ+MHEV

メカニズムも、ekクロス スペースから大きく変わらない。パワートレインは、660ccのNA(自然吸気エンジン)とターボエンジンだ。スペックはNAが最高出力38kW(52ps)/最大トルク60Nm(6.1Kgfm)、ターボが同47kW(64ps)/100Nm(10.2kgfm)。どちらも、モーターとリチウムイオンバッテリーからなるコンパクトなマイルドハイブリッド機構が備わる。トランスミッションは全車CVTだ。

駆動方式はFF(前輪駆動)とフルタイム4WDをNA/ターボそれぞれに設定。ライフスタイルに応じた選択が可能となっている。

FFと4WDではタイヤサイズが異なる(写真:三菱自動車工業)

4WDには大径タイヤ&専用開発ショックアブソーバーが装備されるが、FF車でもグリップコントロールやヒルディセントコントール[HDC]を標準装備としているところがユニークだ。FF車であっても、アウトドアユースを視野に入れて作られていると言える。

衝突被害軽減ブレーキシステム「FCM」(歩行者検知付)や踏み間違い衝突防止アシスト[EAPM]、車線逸脱警報システム「LDW」&車線逸脱防止支援機能「LDP」などを含む運転支援機能「e-Assist」、運転席SRSニーエアバッグといった安全装備は全車標準装備で、マルチアラウンドモニター付のデジタルルームミラーはPremiumの専用装備。

とはいえ、標準車でもリヤビューモニター付ルームミラー(自動防眩機能付)は標準装備される。

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