フィアット「デュカト」キャンピングカーの新機軸 国内メーカーが一斉に発表、注目を集める理由

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デュカトをベースにしたオリジナル新型キャンピングカー
トイファクトリーが発表した、フィアットのデュカトをベースにしたオリジナル新型キャンピングカー(写真:トイファクトリー)

イタリアのフィアットが製造する商用バン「デュカト(DUCATO)」は、以前から欧州など海外製の高級キャンピングカーのベース車両として有名だ。ドイツの「デスレフ」やスロベニアの「アドリア」といった欧州メーカー製モデルは、いずれも国内で1000万円後半から2000万円を超える高価なモデルも多い。だが、高級感ある内装や国産モデルにない高い走行安定性を持つことなどで、多くの愛好家から「いつかは所有したい」憧れの存在となっている。

デュカト
ステランティス・ジャパンを通じて国内導入されたデュカトのベース車両(写真:ステランティス・ジャパン)

そんなデュカトの国内仕様が、2022年12月1日よりステランティス・ジャパンを通じ、キャンピングカーのベース車両として国内導入された。しかも正規販売代理店となったのは、国内のキャンピングカーメーカー5社(2022年12月1日現在)。各メーカーがデュカトをベースとした国産キャンピングカーをリリースすることが期待されていたが、それがついにベールを脱いだ。ジャパンキャンピングカーショー2023(2023年2月3日~2月6日・幕張メッセ)で、代理店5社が一斉に新作を発表し、大きな話題を呼んだ。

ここでは、計10モデルにおよぶデュカト・ベースの新作キャンピングカーの中から、一気に4モデルもの新作を発表したトイファクトリー製キャンピングカーを中心に、その特徴や魅力、従来の輸入モデルとの違いなどを紹介する。

フィアットのデュカトとは?

デュカトのインテリア(写真:ステランティス・ジャパン)

デュカトは、フィアットの商用車ブランド「フィアット プロフェッショナル(FIAT PROFESSIONAL)」が販売する大型の商用バンだ。

国内導入された2022年式モデルは、最高出力180psを発揮する2.2L・4気筒ディーゼルのインタークーラー付きターボエンジンを搭載。トルクコンバーター式9速ATとのマッチングにより、スムーズかつ力強い走りを実現する。また、商用車ながら乗用車セグメントに準じた先進安全装備も搭載。歩行者検知機能付きの「衝突被害軽減ブレーキ」、ドライバーの意図しない走行レーンからの逸脱を防ぐ「レーンキーピングアシスト」など、万一の事態を未然に防いだり、事故などのときに被害軽減を図ったりする、数多くの安全装備を備える。さらに高速道路などにおいてアクセル操作なしで設定速度を維持するクルーズコントロールも採用し、長距離ドライブでの疲労軽減などにも貢献する。

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