フィアット「デュカト」キャンピングカーの新機軸 国内メーカーが一斉に発表、注目を集める理由

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アソボット
車中泊仕様のアソボット5.4(筆者撮影)

なお、今回展示したもう1台、アソボット5.4は、ドイツの車両用キャビネットシステム「ブート(bott)」を室内後方に設置した仕様だ。ブートは、サイズ調整をすることで、さまざまな車種の室内にマッチさせることができる汎用キャビネットで、手軽で安価に車中泊仕様ができることが魅力だ。当モデルでは、キャビネット上のベッドスペースに2名の就寝が可能で、乗車定員は基本的に2名。ただし、オプションで2列目シートを設置することが可能で、その場合は乗車定員4名となる。また、同じくオプションのポップアップルーフを取り付ければ、就寝人数を最大4名とすることが可能だ。

気になる車両価格について

ユーロバーデン5.4
サイドから見たユーロバーデン5.4(筆者撮影)

なお、各モデルの価格(税込)は、オプションなどを装備した展示車の場合で、ユーロバーデン5.4が1283万2930円、オリジン5.4が1358万5880円、ダビンチ6.0が1531万1670円、アソボット5.4が963万4900円だ。

今回のショーでは、トイファクトリーのブースでも、これらモデルを見るために、来場者が殺到し長蛇の列ができたという。同社の担当者によれば、興味を持っている主な層は、現在ハイエースのキャンピングカーを持つユーザーと、より大型のキャブコン(キャブコンバージョン)と呼ばれるモデルのオーナー。また、ハイエース・ユーザーの場合は、より広い室内を持つモデルを検討しているケースが多いという。

一方、キャブコンのオーナーでは、高速道路などで横風などに強く、走行安定性も高いことで知られるデュカトの走りに興味を持つ人が数多く来訪したそうだ。さらに、いずれのユーザーも、とくに長年の愛好家には、デュカトが海外製キャンピングカーのベース車に使われるモデルであることをよく知る人が多かったという。一般的にはあまり知られていないフィアット製の商用バンだが、ことキャンピングカー業界においては、高い認知度を誇っていることがうかがえる。

他社もデュカトのキャンピングカー仕様を発表

フォルトナ
ナッツが出展したフォルトナの外観(筆者撮影)

今回のショーでは、ほかにもナッツが出展した「フォルトナ(FORTUNA)」というモデルの室内後方に装備されていた、電動で昇降する「パワーリフトベッド」の注目度が高かった。また、岡モータースが出展した「グランクルーズWD(GRAN CRUISE WD)」では、室内の中央部と後方の2カ所にダイネットを装備するなど、各社ともに独自でユニークな装備を搭載していたことが印象的だった。

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