バンライフ女子大生、自由な車上生活を選んだ訳 キャンピングカー生活を送りながら大学へ通う

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宮本芽依さん
東京都世田谷区にある駐車スペースで生活しながら、大学に通う宮本芽依さんと愛車(東洋経済オンライン編集部撮影)

キャンピングカーで生活をするおもしろい大学生がいる。東京都世田谷区にある昭和女子大学に在学中の宮本芽依さん(22歳)だ。大学近くにある車中泊スポットに愛車を停め、授業などの時間を除き、寝泊まりなど日常の多くをキャンピングカーで過ごす。しかも、日産の商用バン「NV350キャラバン」をベースとする愛車は、福祉車両の中古車を購入し、自分でバンライフ仕様に作り替えた完全オリジナル。その実行力やユニークさには、驚かされるばかりだ。

宮本さんは、欧米を中心に流行している「バンライフ」という新しいライフスタイルに憧れて、こうした生活を開始。そもそもバンライフとは、従来の家を基盤にした生活ではなく、暮らしの拠点はもちろん、仕事や勉学、旅行やアウトドアなどのレジャーまで、すべてをキャンピングカーなどのクルマ(バン)を使って行うという生活様式だ。大学の授業がないときは、ふらりとクルマで郊外へ出かけ、自然の中で好きな景色を眺め、趣味のキャンプを楽しむ。思い立つと、好きな人や会いたい人にも、クルマですぐに会いに出かける。

東京などの大都会に住んでいると、とくに収入があまりない学生や若い世代では、クルマの購入費や維持費を捻出することが難しい。アウトドアやキャンピングカーに興味はあっても、なかなかできないことばかりだ。宮本さんの生活は、ある意味自由で、精神的な贅沢さも感じられる。だが、はたして実際に、生活してみて不便などはないのだろうか。また、キャンピングカーは一般的に高価といわれるが、自作であればいくらくらいで製作できるのだろうか。ご本人に、その暮らしぶりはもちろん、キャンピングカー製作時の苦労話や費用、バンライフを通して得られたこと、将来の夢などを聞いてみた。

宮本さんのキャンピングカーについて

キャンピングカー
宮本さんがDIYで制作したキャンピングカーと、世田谷区にある車中泊専用のスペース(東洋経済オンライン編集部撮影)

まずは、お宅訪問ならぬ愛車訪問。生活の拠点としているキャンピングカーを拝見させてもらう。

宮本さんが普段、クルマを停めて寝泊まりなどに使っているのは、大学近くにある車中泊スポット。「カーステイ(Carstay)」という事業者が運営する車中泊専用のスペースだ。宮本さんは、土地のオーナーなどが利用しないときに、リーズナブルな価格で借りられる同社のシェアリングサービスを利用している。なお、宮本さんが使っているスペースの場合で、利用料金は2222円~/1泊だ。

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