バンライフ女子大生、自由な車上生活を選んだ訳 キャンピングカー生活を送りながら大学へ通う

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ソーラーパネル
屋根部分にはソーラーパネルも設置(東洋経済オンライン編集部撮影)

苦労して愛車のキャンピングカーを完成させた宮本さんは、2022年の夏休みに北海道でクルマ旅を楽しんだあと、大学生活へ戻り、キャンピングカーを拠点とした生活をはじめる。

大学では、コロナ禍が落ち着いてきたことで、授業もオンラインから教室での対面形式に戻ったが、取材した2022年10月末現在では、ほぼ授業も終わり、週に2泊3日のペースで卒業論文のために大学へ行くだけとなった。そこで、愛車を停める場所として、前述の車中泊スポットを利用。クルマで寝泊まりし、食事やシャワーなどは、同じく近くにあるシェアスペースを使う。大学に行かないときは、これも前述のように千葉や山梨などでキャンプ。ほとんどがクルマでの生活。だが、不便に感じることはないという。

「実家が東京にあるので、服などはたくさんクルマに積まなくてもいいですし、そもそもあまり持っていない(笑)。衣替えのときに取りに行くなどをすれば、十分ですね。ほかの同級生のように、飲み会にもほとんど行かないし。もちろん、人によってはこうした生活が合わない人もいると思いますが、私はぜんぜん平気です」

アウトドア好きの友人などには、宮本さんの生活に興味を持つ人もいるようだが、実際にやろうという人はいないのだとか。ほとんどの学生がアルバイトしたお金で、友だちと遊んだり、飲み会に行ったり、好きな服を買うほうを選ぶという。

バンライフをしながら考える将来

「東京にいると、知らないうちに用事がたくさん入ってしまうし、情報も多く、疲れるときがあるんですよね。心を休ませる時間が普段あまりないんです。もちろん、友だちと遊んだりすることも楽しいけれど。多くの人が、そのとき、自分が本当にやりたいことに気づいていても、無視してやらないんです」

バンライフをはじめる前、宮本さんが感じていた都会の生活だ。

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