フィアット「デュカト」キャンピングカーの新機軸 国内メーカーが一斉に発表、注目を集める理由

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リアビュー
デュカトのリアビュー(写真:ステランティス・ジャパン)

ボディサイズは、標準ボディのL2H2で、全長5410mm×全幅2050mm×全高2525mm。ほかに全長が5995mmとなるロングホイールベースモデルのL3H2や、それをベースに全高が2765mmとなるハイルーフ仕様L3H3もラインナップ。キャンピングカーのベースモデルとして人気のトヨタ「ハイエース」で、最もボディが大きいワイドボディ・ハイルーフ仕様でも全長5380mm×全幅‪1880‬mm×全高‪2285‬mm。デュカトは、標準ボディのL2H2でもハイエースより大きく、そのぶん、キャンピングカーにした場合に室内が広くできることがうかがえる。

なお、今回デュカトの日本における正規販売代理店となったのは、アールブイランド(茨城県)、岡モータース(香川県)、トイファクトリー(岐阜県)、ホワイトハウス(愛知県)、ナッツ(福岡県)の5社。いずれもキャンピングカーのメーカーとして名高い企業ばかりだ。

トイファクトリーの新作キャンピングカー

ユーロバーデン5.4
ジャパンキャンピングカーショー2023でトイファクトリーが発表したユーロバーデン5.4(筆者撮影)
オリジン5.4
トイファクトリーが発表したオリジン5.4の外観(筆者撮影)
ダビンチ6.0
トイファクトリーが発表したダビンチ6.0の外観(筆者撮影)
アソボット
トイファクトリーが発表したアソボット5.4(筆者撮影)

そんな各社の中で、一際目を引いたのが、前述のとおり、デュカト・ベースの新作モデルを一挙4台も展示したトイファクトリーだ。3列シートを備える「ユーロバーデン5.4(EURO BADEN5.4)」、2列シート仕様の「オリジン5.4(Origin5.4)」や「ダビンチ6.0(DA VINCI6.0)」、車中泊仕様の「アソボット5.4(ASO bott5.4)」というモデルを披露。4車は、すべて開発中のコンセプトモデルとのことで、今後変更点が出てくるそうだが、それでもなかなか高い完成度をみせていた。

ユーロバーデン5.4 インテリア
ユーロバーデン5.4のインテリア(筆者撮影)

これらのうち、キャンピングカーとして本格的な装備を持つのは、ユーロバーデン5.4、オリジン5.4、ダビンチ6.0の3台で、8ナンバーのキャンピングカー登録車となる。いずれもイタリア製家具を使った欧州風の室内を持ち、高級感は満点だ。運転席や助手席を後方に180度回転し、2列目シートとの間にテーブルを設置すれば広いダイネットにすることが可能。また、室内後方には大人2名が就寝できるベッドスペースを持ち、室内中央の左側にはキッチンも装備する。

3列シート仕様のユーロバーデン5.4は、乗車定員6名で、2列目と3列目のシートを展開してベッドスペースにすれば、後方の常設ベッドを合わせ4名の就寝が可能だ。一方、2列シート仕様のオリジン5.4や、2列目のシート後方にトイレや洗面台として活用できるマルチルームを持つダビンチ6.0は、基本的に乗車定員4名、就寝人数は2名となる(オリジン5.4はオプションの3列シート装着で乗車定員6名が可能)。

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