2つめの落とし穴、それは「勉強した気になってしまう」ことです。これが勉強会の最大のデメリットといえるでしょう。
勉強の進度は、勉強期間やバックグラウンドにより十人十色。それなのに、全員で同じ勉強をするということは、勉強の進んでいる人にとって進歩がないことはもちろん、勉強が遅れている者にとっても、本来より早いペースで学習しなければならず頭に残りにくい、という事態に陥ってしまいがちです。
にもかかわらず、「勉強している」という体裁で時間だけは過ぎ去りますから、勉強会が終わるとみんな「勉強した気」になり、下手すると「ちょっとだけ行きますか?」とエアーグラスを傾けるジェスチャーで誘う輩が出てきて飲み会に……なんて最悪のシナリオに陥りかねません。
勉強会が有意義なものになる唯一の方法
かくいう私も受験生時代にグループワーク的なことに首を突っ込んでしまったことがありますが、人の噂話で時間が過ぎ去ったり、分からないところを分からないまま議論したりして、ムダな時間を費やしてしまうだけで、気分転換以外の価値はまったくありませんでした。
唯一、勉強会として意味があるのは、しっかりとした合格者が中心となって勉強会を回している場合。この場合は、グループ内での合格者の発言力がほかを凌駕しますので、妖怪たちの発言に惑わされることが少なくなりますし、疑問点の解消も効率的に行えます。
ただ、このケースですら、独学よりも効率は落ちるのです。勉強の王道は「独学」であり、勉強会というのはあくまで独学の効率を高めるための「補助輪」に過ぎませんので、全面的に頼るのは禁物です。
勉強は最終的には自己責任です。励ましあえる仲間がほしいとしても、すれ違いざまに手を挙げて「ヘイ、ブラザー!」とでも唱えるくらいで十分です。勉強会なんてものに依存せず、独力で合格をつかみ取ってください! 期待しています。
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