「日本では制限も」キラキラネームに見る日独の差 ドイツは「性別がはっきりわかる」にこだわり
時代の流れとともに日本でもドイツでも子供の名前は「短く」なっています。昔、日本の男の子の名前は「弦一郎」(げんいちろう)など長いものもありましたが、今は「蓮」(れん)や「碧」(あお)など短い名前が多く見られます。
ドイツでも昔はFriedrich(フリードリヒ)や Maximilian(マクシミリアン)など長い名前が多かったものの、「2022年にドイツで生まれた赤ちゃんの名前ランキング」を見ると、男の子の名前はLiam(リアム)やKian(キアン)など短いものが人気があります。
女の子の場合も、昔はFranziska(フランチスカ)やGabriele(ガブリエーレ)など長い名前が多かったのが、今はLina(リナ)やMila(ミラ)など短いものが人気です。
ドイツは名前のバリエーションが少なめ
ただドイツでは昔も今も日本よりも名前のバリエーションが少ないため、ドイツの公園で子供の名前を叫ぶと、何人もの子供が集まってきてしまうことがあります。そう考えると日本語のキラキラネームは「オリジナリティーにあふれている」というふうに捉えることもできるのです。
筆者の家では父親の名前がAlexanderだったことにちなんで、筆者の名前はAlexandra、そして弟の名前はAlexanderです。しかし同じ名前または似たような名前の人が1つの家庭に3人もいて何かと紛らわしかったため、筆者は愛称のSandra、弟はAlexと呼ばれるようになりました。我が家のように「子供が2人とも父親の名前をもらう」ケースはドイツでもまれですが、「子供が祖父母や父親の名前をもらう」ことは昔からの伝統です。
筆者は「愛保」と書いて「らぶほ」と読ませるなど、子供が将来いじめやセクハラの被害に遭いそうな名前を付けることに昔から反対です。キラキラネームはあまり好きではありませんが、当て字の名前がすべて良くないとは考えていません。先日は「豊」と書いて「みのり」と読む名前を素敵だなと思いました。日本語の場合、1つの漢字に色んな読み方があるのですから、それを生かして「適度な遊び心」を持つことは日本の文化だといえるのではないでしょうか。
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