「中国が日本人を拘束」の透ける狙いに打つ手は? 橋下徹氏「日本もスパイ防止を持って対抗を」

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

 松川るい氏(自民党外交部会長代理、同女性局長):そうだ。例えば、イギリスとロシアの間で、これは諜報活動員だったと思うが、実際互いに拘束し合った人物を同じ人数、ある日突然解放するなどいろんなことがある。私も反スパイ法は日本に必要だと思う。今回、林外相には本当にこれを最優先にすることを求めたい。とんでもない邦人拘束事案だ。領事面接もできていないのはありえないことだ。即刻解放を求めたい。

中国とどう向き合うか。中国は経済安保も含めて安全保障上の懸念国だ。ここについては厳しく対処をするのだけれど隣の国だ。本当に建設的で安定的な関係というのは日本とっても必要だが、中国にとっても同じであるはずだ。だとしたら、こういうやり方をやっていたら、つまり日本人を突然拘束するようなことをやっていたら、中国と日本が建設的で安定的な関係を結ぶなんていうのは難しいよと。

もっとぶっちゃけ言うと、中国がこういうことをやっていると、いくら中国の市場が魅力的だからといって、日本企業がこれからもどんどん投資したり、安心してさまざまなものを展開したりできなくなる。そういう意味で、こういうやり口をもう今後一切やるなということをはっきり毅然として伝えていくべきだ。その時にツールになるべきものというのを日本は持っておくべきだ。それはスパイ防止法だけではなくていい。

中国台頭、北の核…高まる脅威に備えは

松山キャスター:韓国に対する輸出管理厳格化については緩和する方向となった。一方、中国に対して政府は新たに半導体製造装置の輸出管理厳格化の方針を出した。松川さんは反スパイ法以外の方策もカードとして持つべきだと言ったが、中国に対する輸出管理もカードとして使えるか。

松川氏:これについては、日本の経済安全保障にとって必要なことをやっているだけなので妥協できないと思う。ただ、例えば、日本はG7議長国だし、中国はTPPに入りたいよと言っているけど、それをどうするかなど様々なカードがある。外交はさまざま全面的なものなので、私が言ったのは、あらゆるものを総動員して対処するということだ。

(画像:FNNプライムオンライン)

橋下氏:あらゆるもの(を総動員するの)は当然だが、やはり反撃能力というのであれば、スパイ防止法もひとつのツールになるだろう。やられたらやり返すという姿勢を示す。ただ、松川さん、僕はそれが(かつての治安維持法のように)国内に向いてくることを心配する。ここはきちんと歯止めをかけるような議論も合わせてやってもらいたい。

松川氏:そこは日本政府と日本の民主主義を信じてもらいたいと思う。

FNNプライムオンライン「日曜報道 THE PRIME」 の関連記事
中国 拘束の日本人は「反スパイ法」違反 アステラス製薬の50代男性
【速報】日中外相“4時間超”会談 日本人拘束に抗議…林外相「粘り強く働きかける」
見せしめや情報収集が狙い?中国で反スパイ法で摘発され続ける日本人…アステラス製薬幹部拘束から垣間見える中国の思惑

FNNプライムオンライン

FNNプライムオンラインは「テレビとの新しい付き合い方」ができるメディア。フジテレビ系FNN28局が総力を挙げ、これまでのテレビやニュースの枠を超えた記事・動画・ライブ配信・最新ニュースなどのコンテンツをお届けしています。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事