認知症は、それ自体が「死」につながる病気であることは意外に知られていません。
もっとも、認知症自体が直接私たちの命を奪うというよりも、食事が摂取できなくなったり、「むせ」により異物が気道に入り込むことで起こる肺炎(誤嚥性肺炎)になりやすくなったりと、さまざまな原因がかけ合わさった結果、ゆるやかに「死」に向かっていくことになります。一般的に認知症発症からの生存期間は、7~10年といわれています。
認知症になる前の予防が大事
認知症は、一旦なってしまうと根治するための治療薬はなく、進行をやや遅らせる薬しかありません。つまり、誰もができるだけ認知症になる前の「予防」に注力する必要があります。
では、認知症を予防するためには具体的に何をすべきなのでしょうか?
実は、科学的データに裏付けられた具体的な方法があります。
2020年に認知症には12種の原因があり、その対策を打つことで、なんと最大で40%も認知症を予防できるという論文が、世界的に著名な医学誌『ランセット』に発表されました。


















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