その12種類の原因とは以下になります。
2 難聴
3 高血圧
4 肥満
5 喫煙
6 うつ病
7 社会的孤立
8 運動不足
9 糖尿病
10 過度の飲酒
11 頭部外傷
12 大気汚染
これらの原因は一見バラバラに思えますが、よくよく見るとある「共通項」が浮かんできます。
実は、この12種類の原因に関して大部分を占める対策は、「動脈硬化予防」になります。たとえば喫煙や肥満、過度な飲酒や高血圧、糖尿病といった要素はすべて動脈硬化を促進させます。そして運動不足も同様に肥満や高血圧に直結します。
血管のはたらきは全身に過不足なく血液を行き届かせることなので、当然脳にも血管が張り巡らされています。つまり脳を守ることは血管を守ることと同義といっても過言ではないのです。
補聴器で「社会的孤立」を防ぐ
血管と同様に「五感」を守ることも重要です。
12の原因の1つに難聴があります。老化で耳が遠くなるのは自然現象ということは、みなさんも感覚的に理解されていることと思います。
こうした耳の聞こえが悪くなっていくことに対しては、とくに予防策はありません。強いて言えば、騒音環境は聴力低下のリスクになるので、一部のバンド好きや騒音作業に従事する工場員などは注意すべきでしょう。
この聴力問題に関しては、耳が悪くなってからの対応のほうが重要です。というのも、高齢になると「耳が悪くなるのはしょうがない」と当たり前に受け入れられ、とくに対策をするわけでもなく、老化現象の一貫として放置されがちだからです。
しかし、耳の聞こえが悪くなったときに、できることがまったくないわけではありません。代表的な対策が補聴器です。補聴器は適切なタイミングでつけたほうがよいでしょう。難聴の状態になると、音の刺激から人を遠ざけてしまいますし、人とのコミュニケーションも希薄になってしまいます。
さらに注目したいのが、12の原因の1つに「社会的孤立」があること。
社会的孤立とは、普段の生活のなかで、自分が接点を持てるコミュニティー・居場所がなくなってしまうことを意味します。この社会的孤立を防ぐための対人コミュニケーションは、認知症予防に非常に重要な要素になります。つまり、補聴器をつけることで聴覚からの刺激が強まり、聞こえがよくなることで、家族や友人とのコミュニケーションが円滑になり「社会的孤立」を防ぐことができます。
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