東洋経済オンラインとは
キャリア・教育

結局キャリアは後付けで考えたほうがいい理由 伝説のレストラン「エルブジ」に学ぶ生存戦略

7分で読める
2/4 PAGES
3/4 PAGES

メニューは後付けで生み出していくというこのエルブジの「メンタルパレット」の概念を読みながら、これこそがこれからの学びに必要なことだと膝を打ちました。

流動的な社会に適応する方法

つまり、キャリアというのも、メニューと同様に最後の後付けでいいのです。それまでは、とにかく学んだことをわかりやすく整理しておく。それを丁寧に整理しておけば、エルブジがそのときの顧客のニーズを踏まえて最適なメニューを後から生み出すように、やがてそのタイミングでの最適なキャリア創造につながるのです。

最初にキャリア像を決めて、逆算で学ぶべき材料を調達するのではありません。それはこの流動的な社会には適応しにくいし、何よりもつまらない。

なるべきもの、なりたいものは後からひらめきます。そのときの自分の創造性に任せればいいのです。だからこそ、そのときのために、今はパレットを整えておくのです。

エルブジがこの整理のことを「メンタルパレット」という呼び名にしたことにあやかって、私はこの学びの整理を「ラーニングパレット」と呼びたいと思います。

パレットといえば、あの絵の具を混ぜるやつ……というイメージが湧きます。つまり、私たちが学んできたことを、パレットに乗った絵の具のようなものと見立てるのです。

そうすれば、多くの学びをそろえていく意義や、その学び同士をミックスしていくことのイメージがしやすくなるでしょう。パレット上に豊かな色彩を取りそろえることができれば、必要なタイミングで、繊細でピンポイントな色合いを生み出すことができるのです。

私たちのパレットには、過去の学びを通じて、すでに多くの絵の具がそろっています。しかし、残念ながら現時点で何色の絵の具があるのか、どんな配色の傾向があるのか、多くの人は無自覚かもしれません。

次ページが続きます:
【手段ではなく目的としての学び】

4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象