町田啓太、鈴木伸之、岩田剛典… LDHの俳優陣を支える「女性エージェント」凡事徹底の営業術

LDHの俳優部門の成長を牽引してきた近藤奈緒さん。彼女の営業術の秘密に迫った(撮影:今祥雄)
EXILEや三代目 J SOUL BROTHERSなど、多くのアーティストを擁する芸能プロダクション・LDH JAPAN。「歌とダンス」のイメージが強いLDHにおいて、俳優部門を草創期から担当し、拡大に尽力してきた人物がいる。
同社で初の女性執行役員となった近藤奈緒さん(45)だ。「LDHの俳優のことなら近藤に聞いてほしい」と、代表取締役会長兼社長CEOのHIRO氏も絶大な信頼を寄せる。
現在は独立し、LDH所属俳優のほか、新たに水上恒司、齋藤潤、増子敦貴など気鋭の若手俳優のエージェント(タレントの代理人として、仕事獲得のための営業や交渉を行うこと)を手がける近藤さん。前後編の前編では、“ダイヤの原石”の若手俳優からエージェントのオファーが絶えない、彼女の営業術に迫る。
後編:山下健二郎、ELLY、白濱亜嵐… LDH俳優部門の躍進を支えた「女性執行役員」の足跡
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水上恒司など気鋭の俳優のキャスティングを担う
「今回、初めて声優のお仕事をさせていただいたのですが、プロの方々と自分との差を明らかに感じました……。でも、(こういう機会をいただけて)本当にうれしいです」
4月7日に行われた、映画『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』の完成披露舞台あいさつ。主要キャラクター「ぞうくん」の声優を務める水上恒司は、舞台上で笑顔を見せた。
2024年には『八犬伝』など4本の映画に出演した水上。2025年は『たべっ子どうぶつ』のほかにも『九龍ジェネリックロマンス』など2本の映画が公開を控える。2025年7月に放送予定のドラマ『怪物』(WOWOW)では主演を務めるなど、いま最も勢いに乗る若手俳優の1人だ。
この水上の映画やドラマのキャスティングに、すべてエージェントとして関わったのが近藤奈緒さんだ。俳優の代理人として、プロデューサーをはじめ映画・ドラマの制作関係者に彼らを売り込み、キャスティングを獲得するのが彼女の仕事だ。
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