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カープ黒田投手がこだわる「もう一つの契約」 断ったのはヤンキースだけではなかった

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  • 寺尾 博和 日刊スポーツ新聞社大阪本社編集委員
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日本国内の野球スポーツ用品を扱うメーカーは、ミズノ、アシックス、ゼット、SSKが大手4社といわれる。

SSK社は、野球にさほど興味がない読者ならなじみがないという人もいるかもしれない。だが、その技術力では定評のある老舗だ。日本はもとより、大リーグのスーパースター、ロビンソン・カノ内野手(マリナーズ)がバットを使用することでも知られている。しかし、最近はアディダス、ナイキ、アンダーアーマーなどの外資ブランドがジワジワと日本の市場を「侵食」している状況だ。

ヤンキース時代も伝説だった、黒田の義理堅さ

あるスポーツメーカー関係者は、国内外でしのぎを削る市場の現状をこう打ち明ける。

「日本のメーカーは少年野球をしている頃からコミュニケーションを密にとって、プロに入って活躍することを期待しながら接している。だが海外資本のメーカーはプロ入りして1軍でレギュラーになって、メディアに取り上げられるようになって初めて投資をする。選手も世界的に知名度が高いメーカーだから、気持ちがなびくケースが多い」

黒田も多数の〝甘い蜜〟に誘われたに違いない。

別の関係者は「海外ブランドがヤンキースの主力と契約を結べば1億円は下らない。日本のメーカーの場合はその10分の1にも満たないはずだ」と説明する。

それでも黒田は「メイド・イン・ジャパン」に固執し、鞍替えすることはなかった。この義理堅さはヤンキースのクラブハウスで「ヤンキースの七不思議の一つ」とささやかれているほどだ。

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