「ホクロが肥大化」する皮膚がん、4つの見分け方 大人になってできたホクロが大きくなると注意

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――メラノーマとは、どういう病気でしょうか?

メラノーマは、非常に悪性のある皮膚がんです。メラニンをつくる色素細胞ががん化し、メラニン色素を無制限に増やし続けます。メラニン色素の産生の程度によって、まるでホクロのような黒く濃い色のものから、シミと見間違えるような茶色く薄い色のものまでさまざまです。

――自分でホクロやシミと、メラノーマを見分けることは難しいですか?

メラノーマには、一般的なホクロやシミでは見られない4つの特徴があります。大人になってホクロができ、それが1年以内に目に見えた変化があり、さらに以下の特徴が見られた場合には早急に正しい診断を受けてください。

・形が左右非対称である。
・端がギザギザしており、通常の皮膚との境目が鮮明な部分と不鮮明な部分がある。
・黒褐色が多いが色調にムラがあり、青、赤、白などの色調が混ざっている。
・長径が6mmを超えている。

――大きさだけでなく、色や形にも特徴があるんですね。

これらのほかに、数カ月経つと盛り上がるように表面が膨らんできて、身に覚えのない出血が何度も起こったり、ホクロがえぐれたような状態になる場合もあります。

爪の下にも、メラノーマは潜んでいる

――足の裏や手のひらにできたホクロは、皮膚がんの可能性が高いと聞きました。

もちろん足の裏や手のひらも例外ではありません。ただ、メラノーマは頭皮から足の裏まで、どこにでもできる可能性があります。また皮膚の表面的な異変にばかり注意を向けられがちですが、日本人では爪にあらわれることも多いんです。

――爪にあらわれる特徴とは、どういうものでしょうか?

初期では、爪の縦方向に黒い線があらわれます。それだけでは他の理由も考えられますが、色調にムラのある黒い線がどんどん太くなり、爪を超えて指の付け根や皮膚にまで黒く染まってくるような場合は、爪のメラノーマである可能性がとても高いです。

加えて出血が起こったり、爪が変形してくることもあります。

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