新MacBook、肝心の使い勝手はどうなのか パフォーマンス面では若干の不安も

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MacOS Xが動作する製品として、MacBookは920グラムという軽量ボディとアルミ削り出しの筐体、iPhoneと共通のカラーリング、それにこの軽さと高精細ディスプレイを組み合わせた上で、9時間というバッテリ持続時間を実現しているところが魅力となる。

一方で、Core Mプロセッサは薄型・軽量の2-in-1パソコンやパワフルなタブレット型Windowsパソコン向けに企画されたもので、一般的なパソコンに提供されているIntel Coreプロセッサに比べると、省電力で小型・薄型のパソコンは作りやすいものの、フル機能のパソコン向けとしては、パフォーマンス面では若干の不安も残る。

もっともファーストインプレッションとしては、悪い印象はない。ベースモデルではあるものの、TurboBoostが効果的に効いているのが、Webブラウジングや一般的な文書作成でパフォーマンスに不足を感じることはないだろう。

このところ、MacOS X標準のメールクライアントは、複数アカウント+大量のメールを溜め込んでいるとき、とくにGoogle Appsとの組み合わせで動作が緩慢に感じる事があるが、現時点では使い始めということもあって不満はない。フラッシュストレージが高速なことが理由と思われるが、詳細は追って書くレビュー記事でお伝えしよう。

超ショートストロークのキーボードの使い勝手は?

キーは非常に浅いストロークだ

なお、超ショートストロークのキーボードは、当初はそのフィーリングの違いに違和感があるが、こうして記事を書き進めている間にも慣れてきた。剛性はたいへん高いため、さらに使い込めば違和感がなくなるかもしれない。

一方、電磁アクチュエータによるフィードバック機構と圧力センサーによる二段階クリックを検出する新型トラックパッドは、何も考えずに使っていると従来のトラックパッドとの差を意識しないほど自然な実装だ。手で触れるガラスプレートは、四隅の圧力センサーが組み込まれており、間に柔軟性のあるパッドが挟まれているようだ。押し込むと若干ではあるがストロークがあり、それもフィーリングを自然にしている理由となっていると見受けた。

使い始めた初見の印象はよく、パフォーマンス面でのネガティブさよりも可搬性の高さの方が利点として上回る。「自宅やオフィスでMacを使うユーザーが、プラスαで使う製品」という当初の印象は今も変わっていないが、携帯性の高いMacを望んでいるなら、これは良い選択肢だと思う。
 

本田 雅一 ITジャーナリスト

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ほんだ まさかず / Masakazu Honda

IT、モバイル、オーディオ&ビジュアル、コンテンツビジネス、ネットワークサービス、インターネットカルチャー。テクノロジーとインターネットで結ばれたデジタルライフスタイル、および関連する技術や企業、市場動向について、知識欲の湧く分野全般をカバーするコラムニスト。Impress Watchがサービスインした電子雑誌『MAGon』を通じ、「本田雅一のモバイル通信リターンズ」を創刊。著書に『iCloudとクラウドメディアの夜明け』(ソフトバンク)、『これからスマートフォンが起こすこと。』(東洋経済新報社)。

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