「FD RX-7」マツダの神髄を極めまくった車の軌跡 今でも魅力十分な、世界に誇れたピュアスポーツ

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マツダの3代目RX-7、FD型と呼ばれていた
今でも十分通用する外観デザインのマツダの3代目「RX-7」。ウィンカー下左右にオイルクーラー用エアインレットを装備していた(写真はタイプR、写真:マツダ)
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20~30年以上経った今でも語り継がれるクルマが、続々と自動車メーカーから投入された1990年代。その頃の熱気をつくったクルマたちがそれぞれ生まれた歴史や今に何を残したかの意味を「東洋経済オンライン自動車最前線」の書き手たちが連ねていく。

やりすぎ感満載の2ローターターボエンジンを搭載

1989年から1991年は、クルマ好きにとって忘れられない、いってみれば黄金の3年間だった。

たとえば、1991年に、マツダが「アンフィニ」ブランドで発表した3代目「RX-7」。

マツダの3代目RX-7、FD型と呼ばれていた
独特のルーフ形状は「エアロウェーブルーフ」と名づけられていた(写真:マツダ)

写真だけだと、あんまりスピード感が感じられないスタイルに見えるかもしれない。でも中身は、先代RX-7がGTっぽかったのに対して、ピュアスポーツカーとして開発されたのだ。

「世界に誇る第一級のスポーツカーの実現を目指して」と、発表当時にマツダが用意したプレスリリースには書いてある。

「ロータリーエンジンの特徴を最大限に活かしながら開発した」と同じプレスリリース内で謳われるように、「13B-REW」型のエンジンは2ローターにターボ。

ターボチャージングが凝っていて、2基搭載し、エンジン回転数と負荷(アクセルペダルの踏み込み量など)に応じて、低速域では1基、高速域では2基が作動するシークエンシャルタイプなのだ。

このロータリーエンジンには、「ハイスピード“スピードデンシティ”システム」と呼ばれる高効率の燃料噴射システムも組み合わされていた。

最高出力は255馬力(ネット)、最大トルクは30kgm。当時としてはかなりのハイパワーを実現している。最高出力は6500rpm で発生するが、8000rpmまで回る。やりすぎ感満載だ(嬉)。

ファンが「FD」とコードネームで呼ぶこの3代目RX-7の発表は10月。じつは、同じ1991年の6月22日から23日にかけての「ル・マン24時間レース」でマツダスピードの「787B」が総合優勝している。

なので、マツダがこのFDのことを「本格スポーツカー」(プレスリリース)と呼べば、私たちは“ははあーそうですかーそうでしょう”と納得したのである。

次ページエンジン以外も凝りまくっていた
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