R32に比べ「大きい」「おとなしい」などと批判された
「R33」って呼ばれる9代目スカイラインが登場したのは、1993年。いまの目では端正なスタイリングのモデルだ。技術的にも凝っていた。作り手の思い入れを感じさせるモデルだ。
搭載された新技術は多い。ひとつは、電動式になった後輪操舵の「スーパーHICAS(ハイキャス)」。橫G応答制御が加わった。
もうひとつは、アテーサE-TS(電子制御トルクスプリット式4輪駆動システム)採用のフルタイム4WDモデルの設定(1993年11月に地追加設定)。
当時は、しかし、批判にさらされたクルマだった。「大きい」とか、「太った」とか、「おとなしく見えすぎる」とか。
シャープなデザインで存在感を放った先代(8代目)のR32スカイライン(GT-Rは除くベース車は全長4580 ×全幅1695×全高1340 mm)と比べて数値でみると、全長が140mm長くなって4720mmに、全幅は25mm拡大して(3ナンバーサイズ)の1720mmに。ホイールベースは105mmも伸びて2720mmになった。
先代のR32スカイラインは「室内が狭い」と言われ、かつ衝突安全性のためにはクラッシャブルゾーンの大きなボディが必要だったが、スカイラインにスポーティさを期待しているひとたちには、どうにも不評だった。
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