スカイラインといえば、日産のエンジニア、桜井眞一郎氏が手がけた2代目プリンス・スカイラインGTが“伝説”を作っていた。
1964年の第2回日本グランプリにおいて、ポルシェ904を1周(だけ)抜いてトップで走ったことで、おおいに話題になったのだった。
そのあと、1968年にフルモデルチェンジした3代目にGT-Rなるモデルが(1969年に)追加設定された。これはいま乗っても、けっこう楽しい硬派なスポーツセダンだ。
スカイラインの“神話”が復活したのが、1989年。高性能を誇るGT-Rも発表されて、おおいに人気を博したのだった。ファンは、ドイツにポルシェがあれば日本にはGT-Rあり、なんて言ったものだ。
先代R32スカイラインの評価
同時に、R32は4ドアセダンも2ドアクーペも評価が高かった。全長4580mmと比較的コンパクトなボディと、高性能ドライブトレインの組み合わせが特徴といえる。
2.0リッター直列6気筒DOHCにセラミック製ボールベアリングを組み込んだターボチャージャーを組み合わせた「RB20DET」エンジンや、4輪操舵システムなど、走りの技術を詰め込んでいた。
私の目には、ただし、R32のふつうのモデルって、たしかに適度なアグレッシブさはあるけれど、スタイリングはやや未消化で、トータルなデザインっていう点では煮詰めが必要では、なんて思えていた。
とくに、2ドアスポーツクーペそれに4ドアスポーツセダンのリアフェンダー。ちょっとむりやりブリスターフェンダーを組み合わせた感がある。
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