「FD RX-7」マツダの神髄を極めまくった車の軌跡 今でも魅力十分な、世界に誇れたピュアスポーツ

✎ 1〜 ✎ 9 ✎ 10 ✎ 11 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
マツダの3代目RX-7の内装
ヘッドレストレイント一体型のバケットシート採用(写真はタイプR)(写真:マツダ)

最後は排ガス規制が厳しくなったのを理由に、2002年に生産中止となるが、1998年暮れには、最高出力をさらに当時のメーカー自主規制いっぱいの280馬力にまで引き上げていた。休むひまなく、というかんじで、改良を続けたのだ。

発表当時の価格は、ベースグレードの「タイプS」が360万円から(5段MTと4段ATあり)、「タイプR」(5段MTのみ)が385万円、「タイプX」(5段MTと4段AT)が434万円からとなっていた。

細かな作り分けもクルマ好きを喜ばせた

3つのモデルとも5段変速機のギア比は同じだが、唯一タイプRのみ最終減速比が少し低い(3.909に対して4.100)。タイプRは、加速を重視した、とりわけ走りのいいモデルである。

タイプRは、左右非対称パターンの「エクスペディアS-07」タイヤ、「ハードタイプ」ダンパー、フロントストラットタワーバー、ツインオイルクーラー、ベンチュリータイプのリアスポイラーなどを装備。

このように作り分けも、私たちのようなクルマ好きを喜ばせてくれた。いまも、マツダのお膝元の広島にいくと、FDばかり扱っている中古車専門店を見かけたりする。いつまでも人気が衰えないのだ。

Specifications
Enfini RX-7 Type R
全長×全幅×全高 4295x1760x1230mm
ホイールベース 2425mm
車重 1260kg
654cc×2 ロータリー+ターボ 後輪駆動
出力 255ps@6500rpm
トルク 30.0kgm@5000rpm
変速機 5段マニュアル
マツダの3代目RX-7、FD型と呼ばれていた
スモークレンズでブラックアウトしたリアコンビネーションランプは初期型で、1996年からは丸型3連に変更(写真:マツダ)
1990年代のクルマはこんなにも熱かった
画像をクリックすると公開中の連載記事一覧にジャンプします
小川 フミオ モータージャーナリスト

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おがわ ふみお / Fumio Ogawa

慶應義塾大学文学部卒。複数の自動車誌やグルメ誌の編集長を歴任。そのあとフリーランスとして、クルマ、グルメ、デザイン、ホテルなどライフスタイル全般を手がける。寄稿媒体は週刊誌や月刊誌などの雑誌と新聞社やライフスタイル誌のウェブサイト中心。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事