男と女、大切なものがカラダのどこにあるか? DNAが握る性差による仕事スタイルの違い

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女性はカラダの中に大切なものがある。男性はカラダの外にある

村を維持する女性は、みんなと協調して長期的にチームを維持・発展させるのが仕事のスタイルです。大切なモノは今ある思いや共感や心配り、そして長期的な目線のプロセスです。すべて自分の体の「中」にあります。

それに対して、獲物を捕らえる男性は、獲物という短期的なターゲットを獲得・達成するのが仕事のスタイルです。大切なモノは、ゴール!ゴール!ゴール!ゴールから逆算するロジック、競争、そして短期的な目線の先にある結果です。獲得するものですから、体の「外」にあります。

そういうことを知っておけば、コミュニケーションもうまくいきます。女性は、体の中にある大切なモノを認められるとうれしいものです。仕事でも、心遣いや工夫など過程を褒められるほうが好き。男性は体の外にある大事なモノを自慢したい。仕事の成果、自分の能力、手に入れた高い腕時計(笑)などを褒められるとテンションが上がる傾向があります。

「Sympathy」と「Solution」

仕事の相談も同じです。体の中に大切なモノがある女性が相談で求めるのは、まずはSympathy(共感)です。一方、男性は体の外の大切なモノを獲得する生きものですから、Solution(解決策)から入ります。

女性なら「共感」、男性なら「解決策」を示すことがコミュニケーションのカギ

女性の相談に対して男性は、「そんなの、こうしてこうしてこうしたらいいんだよ(エヘン)」とか「相手も悪いけど、でもキミもこうしたほうがいいんじゃないの?」と、話を遮って解決策を語ってしまいがちです。

それに対して女性が「聞いて欲しかったのに」と怒ってすれ違ってしまうシーン、よくありますよね。女性からの相談があったら、男性はまず聞くことが鉄則です。男性からの相談には、ソリューションを提案する。それが難しいときは、過去の実績とか実力とかを上手に褒めておだてると、元気になってくれる可能性が高いようです。

もちろん、女性も男性も一人ひとり違いがあります。ひとつのパターンでくくってもいけないのですが、仕事のスタイルは男女それぞれの傾向があります。お互い大切なモノの在りかの違いを意識する――。そんな女性と男性のコラボが、これからのビジネスで重要になる気がします。

タブ タカヒロ ビジネスコンサルタント、はたらく女性のかていきょうし

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たぶ たかひろ / Takahiro Tabu

東亜大学トータルビューティ学科客員准教授。外資系アパレル2社→MBA取得→コンサルティングファームという経歴で現在に至る。新卒でやたらと有能な女性の多い職場で女子力を鍛えられ、海外勤務も経験。MBA取得後、コンサルティングファームにて、男くさいロジックと競争の世界に翻弄され、一瞬自分を見失ったものの、土壇場で開眼。周りを巻き込み味方を増やしてわくわく仕事をするスタイルを確立。週末にライフワークとして行っている「はたらく女性のかていきょうし」は大人気の数カ月待ち。セミナー開催や、雑誌取材など多方面で活躍中。共著に『外資系コンサルはなぜ、あえて「手書き」ノートを使うのか?』(KADOKAWA)。

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