イタリア産「生ハム」がしばらく食べられない理由 サイゼリヤの名物「プロシュート」も止まったまま

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実際にイタリアンレストランでもスペイン産のもので代替し、それをお客に説明する店があるようだ。イタリア産の輸入停止は悲しい出来事ではあるが、スペインやフランス産のものをアピールするキッカケになったと評する向きがある。ただし輸入量の実態はどうか。

ここで輸入量の変化を見てみよう。

生ハムの輸入実績

(外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)

イタリアからの輸入を3年の推移で見てみると、2020年中盤にコロナ禍の影響があり輸入が下落したタイミングもあったものの、そこから回復。ただし2022年初頭から下落しているのがわかる。

スペインの増加分では賄えず

フランスはイタリアの代替としては微増。ただスペインは大きくその量を伸ばしている。ただ増加分を見ても、スペインもイタリアの量を代替するほどではない。さらに、イタリア産の生ハムは日本人が慣れ親しんでいる「欧州の味」であり、味の面からいってもスペイン産がただちに“助っ人(助っ豚)”にはなりきれないかもしれない。

なおレストランによっては、フランスのものであれ、スペインのものであれ、イタリアと同じ「欧州産生ハム」として売り出すケースもあるようだ。しかし、たとえばスペイン産のものはイタリア産のものに比べて商品によるが、ものによっては3割ほど高いケースもあるため、価格面でもまだ課題はある。

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