もう一つ、お礼を言うタイミングとして、上司にごちそうしてもらった時があります。「ごちそうさまでした。ありがとうございました」だけでは、あまりに子どもっぽいですね。ここで気の利いた一言を付け加えるとしたら、具体的な感想です。
「○○が濃厚でとてもおいしかったです」
「△△のスープは珍しくて、貴重な体験でした」
「デザートの□□は初めていただいたので、感激でした」
というように、その日のメニューで印象に残った点に言及します。ポイントは、「何が」「どのように」よかったかを盛り込むこと。「○○がおいしかったです」では、気の利いた一言になりません。
具体的な感想とともにお礼を言う癖をつけておくと、食事以外にもさまざまな場面で役に立ちます。
チャレンジ精神と意欲を見せる一言を
入社して年数が浅い場合、先輩や上司に質問する頻度は自ずと高くなります。わからないことを聞くのは悪いことではありません。誰にも聞かず、自分の判断で進めたことでトラブルになってしまったら元も子もないので、ミスなく確実に進めるためには積極的に質問することが必要です。
しかし、「○○について、どのようにしたらよろしいでしょうか?」と丸投げするのは、新人気分が抜けないようでいただけません。ただ聞くのではなく、「自分なりにこのように考えてみたのですが、いかがでしょうか」と、 “相談”という形で質問するのが気の利いたやり方です。
「A案とB案を作ってみたのですが、どちらの方が適切でしょうか?」
「私はこのように認識したのですが、この見解は正しいでしょうか?」
というように、“たたき台”として自分の考えを提示する一言を入れ、その上で「どちらがいいでしょうか」と相談するスタンスが大切です。
また、経験のない仕事を打診された時に、「できません」「無理です」と断るのも避けたいもの。経験は、やってみて初めて身につくので、「経験がないから」と断ってばかりいたら成長できません。それに、誠意や熱意が感じられないと否定的な評価をされてしまいます。
せっかく与えられたチャンスなら、それを活かすべく、「経験不足で不慣れですが、ぜひやらせていただきます。ご指導お願いいたします」と答えましょう。
つい「不安ですが」と言ってしまいがちですが、ネガティブな感情を伝えるのは避けた方がいいでしょう。それよりも、「経験不足で不慣れですが」と事実を伝えた上で、それでもやってみたいという意気込みとともに、「ご指導をお願いいたします」と協力をあおぎます。できないことをやるからこそ、協力者や味方を増やすチャンスでもあるのです。
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