六角精児60歳、「芝居に興味がなかった」末の今 「自分がどう見えるかなんて興味ないですから」
正直、お芝居に興味はありませんでした
── 60歳になられた六角さんですが、人生1周回って、少年時代はどんなお子さんでしたか。
六角精児さん(以下、六角):嘘つきな子供でしたね(笑)。母親が厳しかったんですよ。勉強していなかったり、テストの点数が悪かったりするとすごく叱られる。父は昭和2年の生まれで、その世代の男は家のことは全部母親任せ。教育も母親の仕事だと言って、父は一切不干渉でした。その分、母親は怖くて、母の言うことに背くわけにはいかないけれど、叱られるのは避けたいし。それで点が悪かったテストは嘘をついてなかったことにして、捨てていました。だから自分の身を守るために嘘をついていた感じですかね。
── ではお母様に対してだけ嘘をついていた?
六角:う~ん、どうですかね。友達が僕の欲しいものを持っていたら「明日〇〇持ってくるからそれと取り替えないか」と言ってもらっといて、自分は翌日何も持って行かないなんてこともありましたね。物欲が強かったのかな。もの欲しさに虚偽を言っていたこともあります。


















