「ロッテリア」という店名は、「ロッテ」と「カフェテリア(軽食堂)」を組み合わせた造語です。その名のごとくホットサンドにライスバーガー、リゾットと、個性的でハンバーガーチェーンの枠にとらわれない、朝メニューを展開していました。
居心地の良さも魅力
私が訪れた「ロッテリア」は、山手線のとある駅から徒歩5分の路面店です。カウンタースタッフの接客も感じが良く、店内にはカウンター席だけでなく、テーブル席もあり、そこには1人掛けのソファも用意されていました。居心地の良さを大切にしているのが伝わってきます。
利用時間は土曜の朝9時頃でしたが、近隣にはオフィス街も住宅街も大学もあるため、店の外ではさまざまな人たちが行き交っていました。しかし私が滞在した30分間に来店したのは、コーヒーを注文しカウンター席に座った青年と、テイクアウトをオーダーした中年女性のみでした。
魅力があるのに、それがうまく伝わっていない、集客につながっていないのではないかと、歯痒さを覚えました。
「ロッテリア」は今年4月に、「すき家」「はま寿司」「ココス」などを運営する飲食業界の最大手「ゼンショーホールディングス」が買収することが決まっています。実は「ゼンショーホールディングス」は、2002年にハンバーガーチェーン「ウェンディーズ」をダイエーから買収したものの、2009年に撤退という苦い経験をしています。
過去から学び、「ロッテリア」の持つ魅力を活かしつつ、いかに売上を伸ばしていくのか。そして「ロッテリア モーニング」のさらなるブラッシュアップはあるのか、今後の展開が楽しみでなりません。
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