ただし、結婚したか、しなかっただけでは、本人の恋愛力は厳密には判定できませんので、未婚者だけを抽出して、親の結婚形態別に今までの恋愛人数を比較してみましょう。
まず、男性から見ると、親が見合い結婚の場合、20~50代を通して一貫して平均2.6~2.8人で推移しています。一方、親が恋愛結婚の場合、20代こそ2.7人と低いですが、30代以上はすべて3.5人以上です。
未婚と既婚に立ちはだかる「3.68人の壁」
たいした違いはないだろうと思うかもしれませんが、恋愛人数が3人を超えるかどうかは結婚できるかできないかを分けるターニングポイントであり、大きな壁でもあります。
以前も調査結果をご紹介しましたが、未婚と既婚のそれぞれ年代別に今まで付き合ってきた人数(恋愛人数)の平均値を出せば、全体的には未婚者は3.68人以下の相手としか恋愛をしていないことがわかります(「未婚と既婚」に立ちはだかる「3.68人の壁」の正体)。
もちろん、初めて交際した相手とそのまま結婚するパターンもありますが、あくまで統計上は3.68人(実際は4人)と恋愛経験をした場合の結婚確率が高いことになります。が、親が見合い結婚の場合の未婚男性はどの年代もその人数に到達していません。
言い換えれば、「あともうひとりとの恋愛が運命の相手」の可能性が高いのに、そこで諦めてしまっているケースも多いのではないでしょうか。同時に、その「もうひとり」の壁を越せない原因が、受け継いだ親の恋愛力の影響がないともいえないでしょう。
対して、女性の場合は多少異なり、親が見合い結婚の場合の20~30代未婚女性は3.68人以下ですが、30~40代既婚女性はそれを超えています。特に、親が恋愛結婚の場合の30代既婚女性の恋愛強者ぶりが際立っています。が、20代と50代の既婚女性については、むしろ親が見合い結婚の場合の恋愛人数のほうが上回っているという状況です。
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