Pepper開発者が語る「芸人とエンジニア」の共通点 「人を楽しませたい。だから私は両方やる」

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──2社目でもエンジニアとして働いていたんですよね?

そうです。エンジニアの仕事は嫌いじゃなかったし、場所を選ばずフレキシブルに働けて、将来フリーランスになっても稼ぎやすいのが魅力だなと感じていました。

「平日昼間にオーディションの予定が入ることもあるので、柔軟な働き方ができるエンジニアの仕事は芸人とも相性がよかったんです」(写真:エンジニアtype編集部)

ただ、1社目の環境にいて気づいたのは、自分は人とコミュニケーションがしたいし、人を楽しませるのがすごく好きということ。

それは、お笑いや音楽でもかなえられるけれど、できればエンジニアとしても実現したい。そう思っていたところ、コミュニケーションロボット『Pepper』のアプリケーションを開発するロボットエンジニアの求人を見つけて、「これだ! 」と思いました。

『Pepper』は、ショップや病院など活躍する場所やシーンによってさまざまなアプリが搭載されていて、設定するセリフや動きも多彩なんです。私は当時そのアプリ開発に携わっていて、数十個は作ったと思います。

「考えて→作って→楽しませる」

──実際にやってみてどうでしたか。

1社目では、ある製品の一部分だけを作っていたのですが、『Pepper』の開発では3人くらいの少人数で企画から設計まで、まるっと関われるようになって面白さが倍増しました。

例えば、シナリオ作りと呼ばれる企画工程では、ロボットがどうしゃべってどう動くかを決めるのですが、自分で考えたセリフや動きのとおりにロボットが動くのを見るのは本当に楽しくて。

『Pepper』に話しかけてくれた人のことを想像しながら、ひじをこうやって動かす設定にしたらコミカルな雰囲気で和むかもとか、会話の間を置きすぎないようにしようとか。

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