Pepper開発者が語る「芸人とエンジニア」の共通点 「人を楽しませたい。だから私は両方やる」
──学生時代からお笑い養成所に通っていたのですよね。なぜ、大学卒業後はエンジニアになったのでしょうか?
芸人一本は不安定だし、将来、妊娠出産によるキャリアの中断もあるかもしれない。そう考えると、手に職を付けておきたかったんです。
なので、大学時代にインターンをしていたWeb開発会社にそのまま就職。入社後はRuby on Railsで、SaaS型ECプラットフォームの開発に携わりました。
エンジニアの職場環境に芸人としてマズイと思った
──生活のためにエンジニアになったとはいえ、もともとプログラミングは好きだったんですか?
いえ、勉強を始めたのは就職が決まってからですね。ただ、大学時代は小説を書くゼミに所属していたこともあって、もともと日本語や英語など言語には関心が高かったので、プログラミング言語も「あ、面白い」と思いました。
自分の思いや命令を、機械を通して実行できるのはプログラミングの魅力ですね。
ただ、就職後は働く環境と言いますか、「エンジニアってこんなに話さないの!?」とギャップを感じた部分もありました。後になって、そんな職場ばかりじゃないと気づきましたが、1社目はそうじゃなくて。
同僚とのやりとりはチャットが基本で、ヘタすると1日中誰とも話さない状況。だんだん口がうまく回らなくなってきて、芸人としてこの環境はマズイなと。
週5日、毎日8時間座りっぱなしというのも性に合わなくて、もっと舞台に立ちたい気持ちが強くなったんです。
それで、お笑いもちゃんとやっていこうと思い、残業が少なくて副業OKの会社を探して転職することにしました。