大波乱!インボイスで「まさかの大損」避ける方法 副業もフリーランスも、「超簡単2ステップ」でOK

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電卓を持つ女性
インボイス制度は、これまでの税金の常識を一新させてしまう制度です。損をしないためにはどうしたらいいのでしょうか(写真:Luce/PIXTA)
2023年10月1日よりインボイス制度がスタートすることとなった。これまで消費税の納税を免除されていた、売上高が1000万円以下の「免税事業者」の多くが、消費税を納める必要がある「課税事業者」として扱われるようになり、賛否両論、大きな波紋を生んでいる。
「インボイス制度は、これまでの税金の常識を一新させてしまうような、衝撃的な制度です。めんどくさがって対応をおろそかにしてしまうと、収入が減り、損をしてしまう可能性があります。フリーランスはもちろん、副業でも気を付けないといけません」
個人事業主を専門に13年間活動を続けてきた税理士の福島宏和氏は、こう語る。そんな福島氏が、インボイス制度の知識をはじめとして、「副業の儲けの額に応じて本当に必要な税金の知識」を厳選して解説した著書、『副業をはじめたいんですけど、税金ってどうしたらいいですか?』が刊行された。
今回は、インボイス制度の超基本と、副業をしている人がインボイスで損しないための「2つのステップ」を解説する。

副業にも「関係大あり」のインボイス制度

巷で大きな話題となっている「インボイス制度」。自営業者の間ではとくに衝撃的な制度で、私自身も自営業者のため他人事ではなく、いちはやく後述する「登録申請」を行いました。

『副業をはじめたいんですけど、税金ってどうしたらいいですか?』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

インボイス制度は、一言でいうと「消費税を申告している人だけ消費税を請求できる」という仕組みです。

これまでは消費税を請求していても、売上高が1000万円以下の「免税事業者」は消費税の申告義務がありませんでした。インボイス制度が開始するとそれが一転、たとえ売上高1000万円以下でも消費税を請求したければ(消費税分の売上を増やしたければ)、消費税を納めなければいけなくなります。そのため、「最終的に手元に残る利益が減ってしまう!」と多くの声が上がったのです。

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